çanoma 1-24|夏の終わり、ふと乾いた風が通り抜ける。
夏の終わり。
「残暑」という言葉では片づけられないほどの暑さが続き、
肌にはまだ、じめっとした空気がまとわりついている。
そんなある瞬間、ほんのわずかに乾いた風が通り抜ける。
その風に触れたとき、ふと気づく。
あれほど暑さを嫌っていた夏が、
終わりに近づいていることが、少し寂しい。
çanoma(サノマ)の1-24は、そんな夏の終わりの感覚を香りにしたフレグランスです。

湿気と乾燥。暑さと涼しさ。
1-24で印象的なのは、ひとつの香りの中に相反する空気が存在していること。
湿気を思わせるのは、青さを含んだオークモス。
そこにシダーウッドの乾いた質感が重なり、
アンバー調の香りとサフランが夏の熱気を描き出します。
一方で、フゼア調の香りがほんのりとした涼しさを添える。
暑さと涼しさ。
湿気と乾燥。
相反するものがひとつの香りの中で重なり合い、
季節が移ろう一瞬をつくっています。

軽やかなウッディフゼアから、懐かしい余韻へ
実際に肌へ纏ってみると、最初に感じるのは軽やかなウッディフゼア。
トップでは、モスの青さが印象的に立ち上がります。
青々しいというより、少し乾いた植物のような清涼感。
その軽やかさがとても心地よく、暑さの残る季節にも自然に馴染みます。
そして時間が経つにつれて、香りの表情がゆっくりと変化していきます。
ミドルから現れてくるのが、クラシックでパウダリーなアイリス。
ここで1-24は一気に奥行きを増し、どこか懐かしさを感じさせる香りへと移っていきます。
そしてラストには、ミルラの柔らかな深み。
最初の軽やかな印象を残しながら、静かに、穏やかに肌の上へ落ち着いていきます。
この**「青さのある軽やかさ」から「パウダリーな懐かしさ」、そして「柔らかな深み」へと移っていく変化**が、1-24の魅力だと感じました。
香りの名前は「1-24」
çanomaの香りには、一見すると少し不思議な名前がつけられています。
「1-24」という名前も、香りを表す言葉ではありません。
これは、タイプ1の24番目の試作品を意味する番号です。
香りの名前から先入観を持ってしまうのではなく、
まずは自分自身の感覚で香りと向き合ってほしい。
そんなçanomaの考えから、試作品の番号がそのまま香りの名前になっています。
香りを嗅ぐ前に物語を決めつけるのではなく、まず肌に纏い、自分の中で何を感じるのか。
「1-24」という無機質にも見える名前には、そんな余白があります。
源氏香之図「鈴虫」
そして、çanomaの香りにはもうひとつ、
目に見えない物語が添えられています。
それが源氏香之図です。
1-24に与えられているのは、「鈴虫」。
源氏物語の世界と香りをつなぐ、この図柄もまた、çanomaらしい仕掛けのひとつです。
ボトルだけを見れば、とても静かでミニマル。
けれど、その内側には香りの背景につながるテーマがひっそりと隠されている。
こうした「見えないところにまで意味を持たせる」という姿勢に、
çanomaというブランドの美意識を感じます。
「上質な日常」という考え方
çanomaという名前には、
茶の間=日常と、茶道=上質というふたつの日本的な感覚が重ねられています。
そのテーマは、「上質な日常」。
« élégance du quotidien »
日本の感性を軸にしながら、フランスのエスプリを取り入れる。
その香りづくりを担うのが、日本人の感性から香りの方向性を描く渡辺裕太と、
それを香水として形にするフランスの調香師、ジャン=ミッシェル・デュリエです。
日本とフランス、それぞれの感性と技術が重なり合うことで、
日常の中にある何気ない瞬間が、ひとつの香りとして表現されています。
その考え方は、1-24にも自然に表れているように思います。
特別な日のためだけの華やかな香りではなく
、日常の中でふと感じる空気や、季節の移ろい。
何気ない瞬間にある美しさを、丁寧に香りへと置き換えていく。
1-24を纏っていると、そんなçanomaの「上質な日常」という言葉が、
少し身近に感じられます。
1-24という香り
夏の終わりに吹く、ほんの一瞬の乾いた風。
その風に触れたとき、季節が変わろうとしていることに気づく。
軽やかなウッディフゼアから、パウダリーなアイリスへ。
そしてミルラの柔らかな深みへ。
çanoma 1-24は、季節の境目にある相反する感覚を、
静かにひとつの香りへと重ねたフレグランスです。
あなたらしい香りとの出会いを。
フレグランスバー HANAMUSHIでは、香り本来の魅力を大切にし、
温度と湿度に配慮した環境で、一つひとつ丁寧に保管しています。
香水そのものの魅力を損なうことなく、
いつでも心地よくお楽しみいただけるよう、
商品の管理からご案内まで心を込めて努めています。
香りをお試しいただけるテスターをご用意しております。
店内では、香りをじっくりとお選びいただける環境を大切にしているため、
ご購入を検討されているお客様を優先してご案内しております。
皆さまに心地よく香りをお選びいただくためのお願いとして、
ご理解いただけますと幸いです。
お問い合わせ先
ブランド香水専門店 フレグランスバー HANAMUSHI
高知県高知市帯屋町1-14-17
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